STAR OCEAN Sanctions of God







第四章 






第二部




「確かにお前はつえーよ、だがな…」

ヴァンは刀を鞘に収め、拳をレオンに突きつける

「俺の本気モードってのは…

こういう状態の事を言うんだよ!」

ズガァン!!と言う音と共にヴァンの体から満ち溢れる活力、闘気

そして拳から感じられる絶対的なオーラ

「元々刀なんて飾りにすぎねぇんだ」

レオンは歯を食いしばりながら手に滲む汗を顔で拭い、上着を投げ捨てる

「僕も…本気でいく」

ヴァンは少し馬鹿にしたような笑い方をすると、今一度拳を軽く握り、構える

「それは楽しみだぜ」

どちらと共なく駆け出し、拳を交えた


ズガァン!





通常ではありえない打撃音を響かせながら二人は睨み合った

先手必勝でレオンがヴァンに突っ込む

すかさずヴァンは寄せ付けまいと右足をストレートに突き上げる

さっとレオンは避け、懐に潜り込もうとするが…

「おら!」

振り上げた足が再びレオンに向かって落とされる

とっさに詠唱を唱え、レオンは右手でその右足を捕らえた


バリバリバリ!!!


電撃音が響いたと思ったら右足は焼け焦げていた

だが、ヴァンはそれを気にせず足を戻し、下からえぐるようなストレートパンチをレオンの溝に叩きこんだ

「かは…!!」

息が出来ない、意識が朦朧とし始める

きしむ肋骨を押さえながら一旦レオンは後ろに飛ぶが…

「甘いぜ?」

そんな有余を与えるはずがなく、ヴァンはもう一度右ストレートを同じ場所に叩き込んだ

「ぐぅ…!!!」

レオンが目を見開いて呼吸をしようする

だが、ヴァンは躊躇わずにぐらついたレオンの後ろ首に肘鉄がお見舞いされる

「ぐか…!」

目を白目に向き損ねながらなんとか地面に叩きつけられる前に手を付くが遅い

ズン!!!という音と共にレオンは背中をヴァンの足で踏みつけられ、地面に伏した

「俺が本気になればお前なんて赤子の手をひねるようなもんなんだぜ?」

より力を入れ、内臓でも破裂させる勢いで踏みつけるヴァン

レオンはただただもがき、ヴァンの足元を見るしかなかったのだった

「ま、このぐらいにしておいてやる」

情けで足をどけられ、首根っこを持たれ、空中でレオンはプラプラとした

「少しは楽しめると思ったんだがな…残念だ」

そう言われたレオンは薄っすらと目を開け、薄ら笑った

「ふん、まだまだ…これからだ…」

ヴァンは心底笑うとレオンの首を持っている力を強める

その途端レオンはヴァンの腹に蹴りをお見舞いした

「潔くねぇじゃねぇかよ」

そう言ってヴァンは眉を潜め、レオンを上空に投げやる

そして…


ばきぃ!!!!

ズガガガガガガ!!!!!


ヴァンは一身を込めた右ストレートをお見舞いした

レオンは吹っ飛び、建物のガラスを突き破っていく

そしてそこから煙が立ち、人の気配がなくなった






「このままあなたと戦っていてもらちがあきません

そろそろ消えてもらえませんか?」

リヴァは目を細める

「あなたは…誰のために戦っていますか?」

リヴァルは笑った、即答する

「マザー、エディフィスのために…

というか、そのために生まれてきたのだから当たり前じゃないですか?クスクス」

リヴァは頷いた、剣を振りかざす

「私の生まれた理由も同じです

ですが…今や誰のために戦うかが違う

なぜだと思いますか?」

リヴァルは答える、リヴァを馬鹿にするかのように

「あなたが不良品とさして変わらないからでしょうね?」

憎たらしく笑うリヴァル

リヴァはまた頷く

「確かに…エディフィスに忠実に従うということで存在する理由は当てはまりません…

そう考えれば私の存在価値はないかもしれません

ですが…

私には生きたい理由があります

一緒一生に共にしたい人がいます」

リヴァルは呆れたようにリヴァを見つめ、淡々と言ってみせる

「くだらない」

リヴァはにっこり笑って頷く

「同感です

気が合いますね?

私はエディフィスに従うことがくだらなく思います」

リヴァルは無表情で剣をリヴァに向かって突きを繰り出す

リヴァは軽く受け流し、微笑む

「……」

リヴァルは横目で上空から一人の人物を見つけ、剣を振りかざす

「?」

リヴァはフェイクかと思ったが、リヴァルが矢先を向ける方を見つめる

「何を…するつもりですか?」

リヴァルはリヴァの言葉には反応せず、下にいるレオンに向かって剣を分投げた

上空からの攻撃を考えていないレオンはきっとそのまま上から串刺しになるだろう

「な、何を!!!!!」

とっさに動き、羽を羽ばたかせるリヴァ、案の定、レオンには当たらず、リヴァの背に突き刺さった

「…なんて馬鹿なのですか?」

リヴァルのその言葉に歯を食いしばるリヴァ、剣を抜かず、意識がふらつく中にらみつけた

「あなたからあの人を奪ったら何が残るか試してみたかったんです」

リヴァはただただ怒りの表情を見せる、息が乱れ、意識が途絶え損ねていた

「あなたには絶対負けたくはないです…」

そう、とだけ言うとリヴァルはまたレオンの方を見つめ、笑う

「ヴァンのあの一撃を受けたら…生きていないでしょうね…」

リヴァは目を見開き、レオンが突っ込んだ建物の入り口を見つめ、荒い息を吐きながら涙を落とした


ドスッ


「かはっ」

「駄目じゃないですか…余所見なんて」

リヴァルはもう一本の剣をまたリヴァの背に突き刺し、えぐった

「ぐぁ、かぁ…!!あぁ!!」

「なんて無様」






『クロードォォオオ!!!!』


ズガァァァァンッッ!!!!


ほとんど身動きが出来ない状態、そして弾が尽きたカルナスノヴァは羽交い絞めにされていた

首を掴まれては建物に分投げられ、踏みつけられる

レナは見ていられなかった

「くそぉおお!!!」

やけになり始めるクロードをなんとかレナは静めようとするが、それがより逆効果になっていく

「僕は!!この地球を救わなくちゃいけないんだぁああ!!!!」

そう言うとブーストを全快にして上空から蹴りをかます、だがその足を掴まれ、

また放り投げられる

「まだまだぁあああ!!!」

そう言って起き上がるカルナスノヴァ

だが、先程投げられる際に掴まれていた足が動かなくなっていた

「くそ!!!動け!!!動けぇえええ!!!!

うわ!!!うわぁっぁああああああ!!!!!!」


ズガァァァァンッッ!!!!


アポトロディスは尾でカルナスノヴァの頭をふっとばし、転がったカルナスノヴァを地面に叩きつけ、足で踏み潰す

みしみしと言ってカルナスノヴァから爆発音が空に響いた



「クロードォォォオオ!!!!!!!」






*こめんと*


レオンはやられるだけやられ、建物に突っ込み

それを見て油断したリヴァは後ろから刺され落下

カルナスノヴァに乗るクロードは踏み潰されて爆発

うぁー…

絶望的

これはこれで終わりでどうですか!?(コラ

さて、どうなってしまうのかー!

きっと皆頑張るよ!(無責任



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