STAR OCEAN Sanctions of God







第二章 






第五部




ズゥゥゥウウン!!!




一瞬で宙に舞うリヴァル、そのまま崩壊した家屋に突っ込んでいく

プリシスは口をポカーンと開けながら尻餅をつき、アシュトンは目の前の光景を目に焼きつけ口走る

「ギョロ…?ウルルン…?今のは君が?」







そこにいたのは一人の男性

アシュトンは振り向く男性の瞳を見つめる

赤と青の炎が渦巻くような透き通った瞳

そこにいたのは確かにギョロとウルルンであった

「なんだかお前の背中には戻れなかったようだ」

さらりと言ってみせると、起き上がろうとするリヴァルに目を向ける

「く、くぅ…!お強いですね…!」

ガラガラと言いながら瓦礫から這い上がり、ユラユラと立ち上がるリヴァル




「雑魚は黙ってろ」




の発言とともにギョロとウルルンはその場から俊足でリヴァルの顔面に向かって右ストレートを繰り出す



ズガァァァン!!!



物凄い音とともにガードした左手に拳がめり込んでいくのを感じた


「くッ」

焦りを感じ、すぐさま右のミサイルを目の前で発射した



ピキィィィィンッ!!



打ち出されたミサイルを右手で軽がるく触れると同時にそのミサイルは凍結して地面に転がった

「なんの真似だ?」

リヴァルは舌打ちをして、左手のバルカンでギョロとウルルンを打ち抜こうとするが

気が付くとギョロとウルルンは既に左手に手をかざしている


ピキッピキピキッ!!


かざすと同時にどの部分からどんどんと凍り付いていく

気が付けば既に左半分は凍ってしまっていた

「無駄ですね」

悠々と言い放つと、リヴァルのボディーが急激に熱くなっていく

距離をとったリヴァルは一瞬でその氷を蒸発させ、元の状態に戻っていく

「その程度で私に何ができ…」



ズガァァァン!!!



また大きな音立てながらいつのまにかリヴァルが地面にめり込んでいた

「な、にぃ…!」

既にギョロウルはリヴァルの背中に足を乗っけていた



「遅い、鈍い、弱い、雑魚だな

油断までした日にはチリになる訳だ」



そう言うとギョロウルは右手をかざす


「ギョロ!ウルルン!殺しちゃ駄目!そのリヴァルには聞きたい事があるの!」


ギョロウルは仕方がなくも、右手をぶらつかせ、リヴァルをプリシスの目の前に放り投げた


「余計な真似したら後ろからすぐさま消してやるから覚悟しておけ」


リヴァルはなんとも憎たらしそうにギョロウルを睨み付けると、プリシス達を見上げる

「はぁ…はぁ…

予定が狂ってしまいました…」

苦笑いをしながらゆっくりと立ち上がるリヴァル、目線は空高くを向いている


「私がここでやられたとしても最早地球が滅びるのも時間の問題です」


アシュトンとプリシス共に目を見開き、嫌な汗を流す

「ど、どういうこと!!?」

プリシスがわけも分からず一歩前に踏み出す

「私達はあなた方、12人の抹殺が目的なのですよ

またマザーに手を出してもらっては困りますから」

プリシスが確信したかのように歯を食いしばる

「やっぱり!マザーが何か企んでいるのね!?」

アシュトンは話があまり見えずじまいだが、聞いている状況を聞くだけでも苦い顔をするしかなかった

「それは死んでも教えられませんね」

じゃぁ死ねとウルルン思考がリヴァルの後ろから聞こえる



ズガァァァァッッ!!!




その途端にリヴァルは後ろからギョロウルによって完全に氷付けにされ、大きく燃え上がった





「ぐ、ぐぁぁ!」





物凄い音を立てながら部分部分が破裂しながら吹っ飛んでいき、その場に地響きをたてながら倒れた



「他愛もねぇな」

「もう少し手加減というものをだなぁ」

「ぁーはぃはぃ」






「コワ…」

プリシスがぼそりと呟き、アシュトンがうつむいて叫ぶ







「ギョロ…ウルルン…!



おかえり!!!」



ギョロウルは振り返って元気に笑ってみせる



「ただいま帰った!」




壊れた無人君を見て一ため息をつくと、リヴァルを見やった

「リヴァル…」

動かなくなったリヴァル

プリシスは腰を下ろし、リヴァルの血まみれの顔を見て瞳から雫が零れる

プリシスは瞳を閉じて、手を合わせた



「おぃ!プリシス!!!!」



「プリシスゥッ!!!」




ギョロ、ウルルン、そしてアシュトンの声が響く


「もう…遅いですよ…」


プリシスが気がついた頃にはプリシスは槍によって身動きが取れない状態になっており 

ふと上を見上げると完全復活したリヴァルが蒼いオーラを放ちながら大槍を構えているところだった









「ニーベルン!ヴァレスティ!!!」









リヴァルはためらいなく大槍をプリシスの心に向けて放り投げた





「ぃ、ぃやぁぁぁああ!!!!!」








「プリシスゥゥゥッッッ!!!!!!!」











グサァッッ!!!!









「うぅ…」










槍が貫通し、滴れる血

プリシスは尻餅をつき、その貫通した槍を見やった





「でぃ、ディアス!ディアスゥッ!!!!」





アシュトンが大きく叫び、プリシスが放心状態で体を震わせる


満月に照らされながらディアスは大槍が胸から貫通し、上空の戦乙女にもディアスの剣が心を突いていた






*こめんと*


ギョロウルが人化して登場!

いっそ二人に分けようか考えましたが、双頭竜なので;

一人で二つ!喧嘩すれば一人演技みたいな(笑

そんでめっさお強い

簡単に捻りつぶしました…!

そして、短きながらもアシュトンとギョロウルの再開!

「おかえり!」

「ただいま帰った!」

なんだこりゃー!

おかえりはいいのですが

ただいま帰ったってのはー…

思い浮かばなかったんです、すいません、反省してます

一応再開したわけです

長く引っ張ってもあれなので、ここでということで

プリ子がリヴァルに気を使っていたら…

リヴァルが大技ぶっ放してきたぁ!!!

プリ子に直撃したと思いきや、ディアスに刺さっています

ついでにリヴァルとの相打ち

どんだけのスピードなんですかね?

とにかく!ディアさんが不死身であることを願いましょう!

頑張って!(無責任


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