STAR OCEAN Sanctions of God







第二章 






第四部




ズガガガガガガッ!!!



リヴァルから放たれたミサイルは横からの新たなミサイルで粉砕された

ばらばらと言いながら吹き飛んだ土などが降り注ぐ

「…やっと来ましたね」

リヴァルは少し笑みを浮かべながらその標的を見つめる

目の前が砂煙で覆われたアシュトンはゆっくりと下がった




「ごめんねアシュトン!ちょっと無人君取りに行くのに時間かかっちゃった…」

プリシスは無人君を器用に操りながらアシュトンの横につく



「アシュトンの話は本当だったんだ…」



敵を見たプリシスは目の前の状況に頭を捻らせた

確かリヴァルは今レオンと一緒に好き勝手やってるに違いない…筈

今目の前にいるリヴァルは?

「え?なんで?」

アシュトンが不思議そうに問う、プリシスは首を傾けながら

「なんでもないよ」

アシュトンもちんぷんかんぷんなようで、ただんーっと唸るだけ

「とにかく…私達に敵意を持っているなら相手になってあげる!」

リヴァルもどこか首を傾げているようだが、構えに入る

「ということはニューとすれ違いってことですかね?」

リヴァルもどこか笑みを浮かべ、プリシスを見やる

「あんな雑魚、話にならなかったよーだ!」

リヴァルも流石に眉を寄せ、目を細める

「楽しめそうですね…

まず…アシュトンと遊ぶのは飽きました

私はプリシスと戦いたいのですが、邪魔をしないでいいただきたいです」

その言葉に少々頭にきたアシュトンはリヴァルを睨み付ける

「ごめん、アシュトン、手出ししないで…

二人が頑張ってくれた分、私頑張るから」

プリシスが無人君を操作しながら謝る

アシュトンは一瞬戸惑うが、プリシスの真剣な表情に大剣を下ろす

「分かった」



リヴァルはしなやかな動きを見せながら右手を大きく振りかざす

「楽しませてくださいね?」

プリシスはにんまりと笑うと、先手をうつかのように飛び込んでいく



ズッガァン!!!



無人君の強烈なパンチがリヴァルの右腕を確実にとらえる

「まだまだぁ!!」

ズッガン!!!

ガガンッ!!

ドガンッ!!!!

右腕のへこませた部分に重点的に打ち込んでいく

「ぐっ、凄い馬鹿力ですが…!

動きがまだまだですね!」


ズドドドドドドドッ!!!


リヴァルは後ろに一気に下がると、全てのミサイルを撃ち込む

「ちょ!アーリアが壊れちゃうでしょう!」

焦りの言葉を混ぜながらコマンド入力していく




「バーリア!!!」




ズガガガガガガッ!!!




無人君の口から放たれた鉄壁のバリアはミサイルの火力を吸収しながらも防いでいく


「いいバリアをお持ちですね…ですが」

リヴァルがミサイルを打ち続けながらゆっくり前進していく

ズガガガガガガッ!!!

「くっ!何発仕込んでるのようー!」

バリアをし続けるプリシスはうーうー唸りながら土埃でむせていた



ズガガッ!!…………



急にミサイルの攻撃がなくなり、プリシスは状況を把握し、バリアを張り続けながら警戒した

「後ろががら空きですよ?」

土煙の中から無人君の背後に回りこんだリヴァルが右腕をプリシスに向かって振りかざす

「ッ!」



ズガン!!!


ダン!!ダン!!ダン!!



鈍い音を立てながらも右腕で防いだプリシスは振り向き様に左手でボディーを狙い

それと同時に両手のフェイズガンでボディーにぶっ放す



ズン!!!



左手を掴み、フェイズガンを腕で防ぐリヴァル、両手を掴んだ体勢で二人は踏ん張り、力を比べあう

だが、両者どちらも譲らない

「やはりロボットはロボットでやったほうが楽しいですね!」

「私もこういうの…嫌いじゃないよー!

でも…!アシュトンとディアスを傷付けたのは許せないなぁ…!」

ググググと言いながら両手を掴んだままねじ伏せようとするプリシス

力は無人君のほうが少し上回っている

段々とリヴァルは後ろに押し込まれていく

「それは…あの方々が弱いから…ですよぉ!」


チュ、チューン!!!


軽い音とともにリヴァルの肩から数発のレーザーが打ち出されるが


バーリア!!!


両腕を掴んだ状態でコマンドを打っていたプリシスはそのレーザーをはじき返す

お返しと言わんばかりに無人君の口から大砲が突き出る

「くっ!!」



ズガァァン!!!



リヴァルは両手を離し、回避しようとするが、無人君が馬鹿力で掴んだままでリヴァルは直接顔面に砲弾が直撃した

「ぐぁぁ…!!!」

無人君は両手を離し、右手のストレートをもう一発顔面に入れようとするが



ズン!!!



またしても右手を掴んだリヴァル

顔は血まみれで、表情は歪んでいた

「くふふ…少し甘く見すぎたようですね、次は本気でいかせてもらいますよ」

負け犬の遠吠え、一瞬プリシスが思ってしまったのが油断につながった



メキメキメキ!!!


ズガッ!!!



掴んでいた無人君の右手を軽々と握りつぶし、右腕ごと引っこ抜いた

「う、嘘!!?」

慌ててコマンドを入力するが、気が付いた頃には両腕がなくなっていた

「あなたのロボットの欠点を言って差し上げましょう」

相当焦りながら、すかさずプリシスはバーリアしようとするが…



ズガッ!!!



無人君の口とボディごと右腕をめり込ませると、プリシスに顔を近づける



「私は体のように反射神経で動けるのに対して、あなたのはわざわざ操縦しなければならない

私自体がロボットである時点で勝敗は決まっていたのですよ!」



「くッ!!」

出る言葉がないプリシスはリヴァルの顔に銃口を突きつける

「この状況に及んで、まだ抵抗するんですか?」

リヴァルは顔を離して無防備な無人君を蹴り倒す



ズガンッ!!!



「わッ!」

急に後ろに傾くプリシスは、バランスを崩しながらも地面を綺麗に着地した

「生身では私には勝ち目はないですよ?

消して差し上げます」

プリシスの目の前に機関銃を突きつけられる




「プリシスゥッ!!!!」




アシュトンの叫びとともに大剣が大きく光った




*こめんと*


ロボット対ロボット!

生身の人間には決して真似出来ない戦いに仕上げました

と言っても無人君は少し性能も今や古いもので、よくリヴァルと戦えたと思います

本気だしたら簡単に捻られましたがね;;

多分ここまで壊れたらプリシスも相当直す気出ないと思いますね…

ということで…

なんでリヴァルが二人もいるのかな?

お察しがついているような気がしますが…まぁ…あれですね

そんでもってプリシス大ピンチです!

アシュトンの大剣が光った?

どうなるのでしょうかー!

と、勝手に次回予告みたいにしています

次回も頑張って書いていきます

あ、ペースダウンしていますが、気ままにお待ちください


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