STAR OCEAN Sanctions of God







第二章 






第一部





---エクスペル---




ゴォォォオオ…





地響きがやっとおさまり始め、クレーターの土煙が風にあおられていく

リヴァルは上空で空を見続けていた



「……アポトロディウスはまだ無事…

地球の方々はのん気なようで…

地球圏に入る前に倒さないと厄介な事になるというのに……

つまらないですね…」

ゆらりと動きながら月が照らすエクスペルを見渡した




「さぁ…あなたなら暇潰しになりますかね?」




「……まず…俺を退屈させないことだな」
「ですが、大したものですね 今の波動をどう防いだのですか?」 「斬った」 「んふふ…いいですね…楽しめそうです」 リヴァルは口元を緩め、ゆっくりと降り立った ディアスは無表情の状態で剣をゆらりと動かす 「ごめん…ディアス…いつまでたっても…成長…げふ…できない…みたいだ」 ディアスの後ろにいる、アシュトンはあまりの疲労に体がほとんど動けないようだが、薄っすらと瞳を開け、 口をパクパクと動かした 「お前は強い…」 ディアスが瞳をつぶり、アシュトンはディアスの台詞に咳き込みながら苦笑いをした やっと落ち着いてアシュトンは瞳を閉じる 「ディアス・フラックだ」 ディアスは剣を構え、リヴァルは頷いてディアスと距離を縮めていく 「知っていますよ」 リヴァルは微笑しながらディアスに歩み寄る 「そうか」 どこか微笑しながら二人は剣を振りかざした… ガキャンッ! キィンッ!!! ディアスとリヴァルの剣が交じり合い、気高い音が鳴り響く リヴァルは素早く引いては切り込むを繰り返す、そしてディアスもリヴァルの斬撃を防いでいく キィンッ! キィンッ!! キィィンッ!! ガキュンッ! キィァンッ!! 何十撃という斬撃を交えながらも、二人は汗一つかいていない 巧みにディアスは防御姿勢でいたが、リヴァルの隙を読み、突きを繰り出す 「ふふ…」 キィンッ! リヴァルはそれをなんなく避け、左手に持ち替えた剣で横に跳ね除けた が、その瞬間にディアスは左拳でリヴァルの顔面を捉えようとしている 「ぅ…」 リヴァルはどこかペースを乱しながらも、上半身を後ろに重身をかけ、右手で左拳を受け止めた キィンッ! そしてすかさず左手の剣をディアスの首めがけて振りかざすが、防がれる それを見越していたのか、リヴァルはディアスの両手の間を縫って、右膝で顎を狙う だが、やはりディアスは顔を引き、左手でリヴァルの迫っていた右足を捕らえる 「くっ」 リヴァルは体勢が不利になるも、身体を浮かして、身体をねじり、左足で上段蹴りを食らわすが ディアスは右手で受け止め、隙が多くなっているリヴァルの顔面を狙って突く 「ッ…」 避けるも、ディアスの剣はリヴァルの頬をかすめる ツーと血が流れ落ちながら、リヴァルは冷静にこの不利な体勢から 正確な斬撃をディアスの顔めがけて何打と打ち出していく なんとかディアスは全てを剣で防ぐが、接近すぎるのもあまりに危なかった 最後の一撃でリヴァルの足を離し、後ろに吹っ飛ばした ズザザザザッ!! リヴァルは空中で一回転すると、そのまま地面に低姿勢で滑り込む ヒュン… ディアスは息を整え、剣を一振りする 「中々やりますね」 リヴァルはその体勢からディアスの下に滑り込んで、下から切り込む キィン! さっとディアスは後ろに半歩避け、リヴァルの剣をディアスは跳ね除けるが、 リヴァルはその状態でもう一度剣を振り上げながら突きに持っていく キンッ ディアスもなんとか突きを弾くが、リヴァルの剣が横腹をかする そしてその隙をつくようにリヴァルは上空へと飛び上がった それを追おうと地面を蹴るが、その瞬間に下から槍が突き出るのを感じ、とっさに体勢をひるがえすが ズンッ 槍が左腕を貫通し、そのままクロスした槍のところでディアスの速度が殺される 「ふふ…やはり剣を交えるのは好きですが… しつこく強い人は嫌いです 死んでください」 そう言うと同時にリヴァルの背から蒼白い光を放ちながら翼が風を切る そして、右手に眩い光とともに大きく華麗な槍が姿を現し、それをディアスに向かって力強く投げた 「二ーべルン…ヴァレスティ!」 槍はディアス目掛けて蒼い炎をまとい、貫抜かんとした だが… 瞳の色を変え、左腕を貫通している槍から無理やり腕の肉を血しぶきをあげながらも 千切り、その場から槍を足場にリヴァルに向かって跳ね上がった シュイン… 「なッ…!」 ディアスは右手一閃でその向かってくる槍を真っ二つにし、そのままリヴァルの腹に剣を埋める 「かはッ…!馬鹿…なッ…」 リヴァルは瞳を見開き、落ちていく自分が信じられずにいた ドサンッ… 「まだまだ爪が…甘いようだな…」 ディアスは左腕から滴れる血、左腕を自分の服を千切って締め付ける 「まだ…まだ…私はッ…!」 リヴァルは貫かれた腹を押さえながらも起き上がり、憎しみに溢れた表情で姿を変えた ズゥウンッ! 「さて……さっきのようにはいきませんよ?今度こそ息の根をとめて差し上げます」 形態を変えたリヴァルは無傷、そして紅い色を放つボディ…そして多彩な武器が備えられている… 機械化した…リヴァルがそこにいた… *こめんと* 第二章自体はエクスペルを中心にやってまいります ディアっさんキターーーーーー!(興奮 あの方が死ぬわけがございません! 文章を考えながら書いていると興奮しますね!(ぉ リヴァルとの激戦、長々と書くというのもありますが、 短い時間でズザザザ!ガキャン!ガキャン!のほうがいいかなと! 一瞬の事ですが、二人の動きを細かく描かせていただきました 二人ともまずおかしい動きをしているのでしょうねー… お読みになった方もどういう動きをしているか想像してみてください 約互角に近いんですが、やはり生身の人間と生体兵器ではちょっとした差が生まれてしまいます… それでもニーベルンを切り裂いてリヴァルを倒してしまうディアスも凄いもので ですが…リヴァルロボに変わり、また無傷の状態での再戦 ディアっさん!大丈夫か!? 頑張って(無責任 back