STAR OCEAN Sanctions of God







第一章 






第六部


「あれ?プリシス?どうしたんですか?夕食が冷めますよ?」

リヴァルがほのぼのとテーブルに料理を置いていく

プリシスはじっとデスクのモニターを見つめている

「研究所の入り口が開放的になったからすぐ冷めるぞー」

ニューが破壊して行った玄関

壁一面がないに等しかった

レオンが寒そうに耳をたらして、料理を口にしては幸せそうにしていた

リヴァルが横で妙ににこにこしながらレオンの様子を伺っている

「まだ大丈夫…」

プリシスは寒そうに肩を震わせながら、椅子をぐらぐらとさせながらモニターをいじる

確認しても確認してもあちらの回線が途絶えたまま

プリシスはため息をついて膝を抱える

レオンが少し元気な口調で

「きっとまたアシュトンがモニターを壊したんじゃないかな

そんなに気にするのはプリシスらしくないと思う」

プリシスは少し腹立ったのか、拳を握り叫んだ


「私らしくないってどういうことよ!?心配なものは心配なんだから…!!

しょうがないでしょ!!?」


プリシスは少し涙が潤み始めたのをぐっとこらえた

レオンが少し次の言い返しの言葉を言うのに躊躇し、ごめんと呟く

リヴァルはプリシスの上着を見つけて落ち着けるために

立ち上がり気味のプリシスに肩に上着をかけ、そのまま椅子に沈めさせた

「プリシス…?レオンも気遣ってるんですよ…?」

プリシスも流石に黙って、頷く

だんまりとした空気の中、レオンが立ち上がり、口を開く

「プリシスにはまだ言ってなかったけど…

僕とリヴァルはエディフィスに行く事にしたんだ

明日クロード達にちょっと無理を言ってくるつもり

ニューが攻めて来たからには…確実に僕たちを放って置くはずがない

だからその前にこちらから向かって行こうって思ってる」

リヴァルはどこか苦笑いをし、プリシスは元気に頷く

「そっかー、大惨事になる前に止めなくちゃねー

よし行こうっていきたいところなんだけど…

ちょっと先に私エクスペルに行っていきたいんだぁー…」

やはりアシュトンが気にかかるプリシス

直接見に行かなくてはプリシスは納得いかない

レオンが少し困った顔で言葉を選んでいる間にリヴァルがプリシスに詰め寄る

「プリシスの力も貸して欲しいんです…!きっと戦力も足りないと思いますし…」

今昔の仲間が平和に暮らしているのをまた連れて行くわけにはいかない

その分行くとしたらここにいる三人だけ

もしくは明日の話によってはクロードとレナが着いてきてくれるだろう

エディフィスに行くのに少しでも仲間が減るというのはリヴァルにとって不安で仕方がなかった

レオンは何か言いたそうにしているが、リヴァルの言葉に少しだんまりとしている

「大丈夫だよ!終わったらすぐ私もエディフィスに向かうから!」

元気にプリシスはブイサインを決めた

リヴァルはプリシスの気持ちを十分察している

終わったら来てくれる事を願ってりヴァルは微笑んだ

「いってらっしゃい」

その一言を合図にプリシスはにっこり笑って支度を始めた

「って!?プリシス!今から行くの!?」

レオンはあまりにプリシスの実行力が早いのにビックリしていた

プリシスはせっせと詰める物を詰めて、ぱぱっと着替えを始める

リヴァルはレオンの目を手で隠し、反対側を向かせる

「これで…よしっと!それじゃ!エディフィスで会おうね!いってきまーす!

久々の二人きりだからって頑張りすぎちゃ駄目だよー!」

レオンがプリシスの飛び跳ねた行動に行こうとする手を掴んだ

「もう夜も遅いんだ!明日でもいいじゃないか!」

プリシスは真剣な表情で呟く

「このままでいたって不安な気持ちは変わらない…

一秒でも早くアシュトンが元気か見たいの!」

そう言うとレオンの手を払い、研究所の地下の秘密の入り口を走っていく

「はぁ…本当危なっかしい…」

レオンがため息を付く中、リヴァルは微笑んでいた

「プリシスに憧れちゃいます♪」

「お願いだからそのままのリヴァルでいてほしい…」

「ぇー!んふふ♪分かりました♪」







「ぇーっと…久しぶりだからなぁ…操作が…」

貸し出し用の宇宙船一隻を出世払いと言って研究省から無理やり借りたプリシスは

操作に少し戸惑いながらも、エクスペルに向けて発進した


「アシュトン…どうか無事でいて…」









---銀河連邦第一総合情報塔---




スクリーンビジョンがいくつも重なり、情報がまみれている中

地球圏付近モニターには…

「ケニー少佐…やはり間違いありません…

地球付近にに時空をワープジャンプしながら近づく巨大な物が存在します」

確実に近づく物体

それは通常では見えない程、ジャンプを繰り返しながら接近しているようだった

「そうか…ご苦労下がっていいよ」

クロードはサンプリングしたデータを見ながら研究員にそれを渡す

「はい、失礼します」

クロードの後ろには蒼髪の女性が立ち、状況のモニタリングを行っていた

「クロード…」

レナがスクリーンを見つめる

その巨大な物はしかっかりと何かは分かっていないが、

影だけを見ると生物のような形容をしている物が近づいてきているのは確かだった

「もう少し様子を見よう…」

クロードは目を細めて、ビジョンを見つめた

「クロード…私嫌な予感がするの…」

不意にレナが呟く、クロードも同感で頷く

「あぁ…僕もだ…」










*こめんと*


戦いの序章を思わせる現象や、予感

それは確実に近づいていて…

ということでモニターの返答を待ちきれないプリシスは一人エクスペルへ

私も一人でエクスペルへ行ける宇宙船が欲しいです(おぃ

レオンとリヴァルはエディフィスへ向かうため、クロード達に無理を言って宇宙船を借りるつもりです

私にも是非!かしてください!(しつこい

何か本当に序章のような感じのお話でしたね

もう3章へいってしまうのか!?(なんだって!

頭である程度お話はできているのですが…何か、こうー…

っと、頑張っていきたいと思います







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