STAR OCEAN Sanctions of God







第一章 






第五部




---エクスペル---


エクスペルに突如現れたリヴァル

リヴァルはアシュトンやディアス達を消すために、二夜でエクスペル全土を破壊へと導き

人々が驚愕するなか、アシュトンただ一人リヴァルの前に姿を現したのであった

『あら?二夜のうちに放った攻撃であなたしか残らなかったの?私の見込み違いかしら?』

『お前を許さない!!リヴァル!!!!』

長時間による激戦、アシュトンは疲れがピークへ、リヴァルは余裕を持っていた

『惨めですね、そろそろ命乞いでもして自害でもしたらどうですか?

次の目的地に悠々と向かえますし』

エクスペルの前にオペラたちの星も総攻撃を受け、相当な被害を出した

次に向かうとしたら…



地球



『まぁ…先にニューが地球のあなたの仲間の首を持ってきてくれるでしょうね

だからあなたと遊んでいられるのですが…飽きました

自害するか、仲間の首とご対面した後に一緒に並べられるのはどちらがいいですかね?』

圧倒的な力の差、アシュトンは既に諦め、膝をついていた

『惨めですね』

『一つだけ聞いてほしい』

『いいですよ、聞いたら殺してさしあげます』

『地球の仲間と最後に連絡したい』

『まぁ…生きているかは知りませんが、30分だけ許しましょう』














「僕は…情けないと思う

まだ負けてもいないのに!プリシスだって戦おうとしてんるんだ!!!」

「ぎゃぅ!!」

「ふぎゃ!!」

大量のモンスター、そしてリヴァルに見下されながらも叫んだ

背中の双頭竜も大きく叫ぶ


「仲間と!このエクスペル!僕らが守ってみせる!」


平原を覆い尽くすモンスター、様々な種類の敵が一斉にアシュトンに襲い掛かった

「これだけの相手じゃ、私が相手をするまでもないですね…ごゆっくりともがいてください」

リヴァルは悠々と上空へと飛び上がると、上空からアシュトンを見下ろした

「リヴァルゥゥッ!!!」

アシュトンの倒すべき敵はリヴァルただ一人

殺すことを目的に向かってくる敵をまた一人また一人と華麗に倒していく

大群と衝突し、一人中に突っ込んでいくアシュトン

一斉に囲まれて攻撃を繰り出してくるが、二刀流を生かし、防いでは切り裂きを繰り返す

アシュトンの背中ががら空きになることはない

「ふぎゃぁ!!」

「ぎゃふぅ!!」

的確に敵を倒していくアシュトン、そしてギョロとウルルン

アシュトンと同等に敵をブレスでなぎ払っていく、

いつのまにかアシュトンの周りから距離を取る敵が出始め、ゆっくりと迫っていく

「知能のないやつばかりだと思ったんだけどなぁ…

ちょっとピンチ…ギョロ、ウルルン頼んだよ」

「ぎゃふ!」

「ふぎゃ!」

ギョロとウルルンが口からブレスを吐き出すと同時にアシュトンは足場を確保し、

つま先を軸にステップを踏んだ


「ハリケーンスラッシュ!!!!」


ある程度離れた敵でもその豪風で切り刻まれ、そこにブレスが加わる

その竜巻が終わると同時に直径数十メートルの敵は相当な被害を受け、

まともにくらったものは上空から見るも無残な姿で落ちてくる

「…ほら、そんなとこで余裕決めてるとすぐ殺されちゃいますよ」

にたりと笑ってアシュトンを挑発するリヴァル、アシュトンは敵を人並みではない早さで倒していく

だが、倒しても倒してもきりがなかった

「また…消耗戦か…!きりがない…!」

疲れが残ったままのアシュトンにはやはりそろそろ限界がきていた

「ぅぐッ」

敵の攻撃が避けきれないまま左肩に棍棒が叩きつけられる

鈍い音とともに、ひるみながらも右手を巧みに動かしていく、

だが先ほどのダメージはアシュトンには相当なものであった

「左手が…動かない…!くぅ!!」

焦りを感じ始めるアシュトンはミスが多くなり始め

そしてギョロとウルルンにも限界がきていた

「プリシスが…!皆が…!待ってるんだ…!負けるわけには…!!

うぁッ!!」

敵の尾がアシュトンの足を捉え、アシュトンは前のめりで地面に叩きつけられる

なんとかギョロとウルルンが倒れた分を補うが、背中に攻撃が集中していく…

「ぎゃふぁ!!」

「ふぎゃぁ!!」

一斉攻撃に反撃できずにギョロとウルルンはうめき声を上げながらアシュトンと共に地面に叩き付けられた

「ここで…負けるわけには…!いかないんだ…!負けるわけには!!」

体全身の力を振り絞り、右足を軸に横に飛び上がり、敵に二、三発蹴りを喰らわせ、

その反動で地面に足をつける

低姿勢の状態で円を描くように敵の下半分を切り裂いていく

「うぐッ!」

敵の血しぶきで目の前が真っ赤に染まる、目を開けているのもきつい状態でありながら

周りの敵をなんの迷いもなく切り裂いていく

耳を研ぎ澄まし、足音などで敵を確認し、ギョロとウルルンが最終的に返事をくれる

「これほどとは…思いませんでしたが、時間の問題ですね

その悪あがきも」

すでに確実に当てる技も限られ、敵が増していく中

アシュトンは精神の限界を感じ、最後のかけに出た

心で声を張り上げて叫ぶ


『ギョロ!ウルルン!』



『分かっている!これが最後だ!』



『アシュトン!お前に全てを託す!』



双剣は重なり合い、双頭竜は剣に吸い込まれていく…!


そして3つの魂の波動が碧色の大剣を生み出し、大剣を振るたびに大地を揺るがし


波動が木霊す…!



「大いなる創造神、トライアロ!!!全ての敵を滅せよッ!!!!!」








『トライエース!!!!!』









ズガァァァァンッ!!!!!!
















敵の断末魔が鳴り響きながら、三つの魂の波動が敵を覆い尽くした

「くっ!まだこんな力が…!」

リヴァルでさえ、その破壊力に驚きを隠せずにいた

間近にいたら自分でさえ消えてしまいそうな波動

そんな恐怖を感じてしまったリヴァルは苛立ちを覚えた

「役立たずの雑魚どもですね」

隕石でも落下したような場所の中心でアシュトンと双頭竜は気絶していた

「良かったですね!痛みを感じることなく死ねるんですから!!!

両手にためた波動をアシュトンめがけて放った




ヒュンッ!












ズガァァァァァァァンッ!!












アシュトンの作ったクレーターとほぼ同じ大きさの波動はこの星さえ揺るがしていた




「まぁ…敵の割には頑張りましたね…!ですが、あんな力任せな攻撃しか打てない!

まず!私にさえ届いていません!!!

あはは!!!あははははははは!!!!!!」




リヴァルは暗黒の空に大きく高笑いした















---地球---



「あれ…アシュトンのモニターが…」

言い忘れた事を言おうと数十分考え抜いて、アシュトンにつないだのだが

反応がなかった

機械オンチだからまた壊したのかなどと、通常なら思うのだが…


「アシュトンに何かあったんじゃ…」


プリシスは一日モニターの前でアシュトンの返事を待ち続けた








*こめんと*


始まったリヴァルのお遊戯

一人と二匹を相手に詰め掛ける敵数千

二つもの苦しい戦いを乗り越えただけあって相当揺るぎのない強さになっていましたね!

戦っている敵はいいのですが、その後ろにずらっといる敵はタバコでも吸って待ちぼうけでもしているんですかね?

「押すなよ!」

「お前こそ!」

そんなことを言っている間にトライエースでやられた敵がいてもおかしくない!そんな気がしました!

ここですんごい大技使って力尽きてしまったアシュトン

クレーターを作るほどの3つの魂はリンクしていた!そういうことになりますね!

そしてリヴァルさんがもう一度深くクレーターを作ってくださいました!(このやろう!

プリシスが一日ずっとアシュトンを想ってモニターの返事を待っているのを想像すると悲しくなってきます;;

頑張れプリシス!;;



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