STAR OCEAN Sanctions of God







第十一章








第八部










---グランド・ノット---






「ここ…こんなところだったっけ…」

プリシスが周りを見渡す…

そこは以前来た様なグランド・ノットではなく…

大きな広間になっているだけであった

奥は暗くて見えないが、相当な天井の高さと横幅…

だがカルナス・ノヴァと無人君が戦うのには少し狭い

警戒しながらもプリシスが恐怖に耐えかねて思いつく

「奥が暗くて見えないから…ちょっと奥に向かって総攻撃してみていい?」

レオンが横で少し考えた後ににぃっと笑ってみせる

「先手必勝って…やつね…

少しだけ…試してみようか…」

もしこの奥にリヴァル…ヴァルキリーがいたとしたらと考えるが…

躊躇っている暇はない

クロードとレナが無人君の総攻撃の際の守りに入りながら辺りを見渡す

「クロード…この部屋おかしいよ…カルナス・ノヴァのレーダーとか全部乱れてる…」

クロードは息を飲む…

「レナ…このカルナス・ノヴァで戦闘して…僕は小回りの効く戦闘で行くよ」

オーマを手にしクロードがカルナス・ノヴァから降りる

「大丈夫…大丈夫…」

レナは一人になることで不安になるが…操縦レバーをしっかりと握り締めた

クロードはカルナス・ノヴァと無人君の間に立ち

レイアとシャルはそれぞれクロードの左右に立つ

『なんだ…この部屋に入ってから…俺の意識がはっきりするな…』

ヴァンの声がレイアの脳裏に響く

レイアがハッと気が付いて脳裏に響くヴァンに話しかけた

『ヴァンさん…この部屋の事分かりますか…?』

少し声が聞こえなくなった後…

『すまねぇ…思い出せねぇんだ…』

レイアはギュッと拳を握り締める

「シャル嬢…気をつけてくださいプ…」

アーツの言葉にとり気合を入れるシャル、体は震えていた

ガコンッ

無人君の口が大きく開き凝縮されたアースホープが姿を見せる

「この部屋消し飛ばない…?」

レオンが少し不安になるが、プリシスが元気に答えた

「大丈夫!バンデーンの人達と一緒にこれまで以上の威力にしてあるから!」

レオンが少し呆れ気味ながらプリシスの自信満々の笑顔に口元を緩める


「アースホープ発射ぁッ!!」

ズギャァアアアアアアンッッ!!!!

ズガァアアアアアアアアンッ!!!!


プリシスは汗を滲ませ、すぐさまアースホープをしまいこみ

「ちょっと…プリシス…?」

プリシスは相当な汗をかいていて、レバーを握る手が震えている


 「完全に…アースホープが打ち消された…」


レオンが眉をしかめる…その一瞬で視界が一回転し…

「うわッ」

ズガァアンッ!!

何が起こったか分からず、レオンが無人君から素早く出るとレオンは…

目を見開いて戦闘の構えに入る事が出来ずにいた

レイアがそんなレオンを見て疑問に思い…首を傾げる



「いったぁ…」

無人君は右腕で防いだにも関わらず右腕の大きな損傷と共に入り口の壁に叩きつけられている

「私の作った無人君じゃ木っ端微塵だったかな…」

全くと言って良いほど機内の損傷はない

プリシスはモニターを見つめ、その事実を受け止められずに目を疑った

攻撃してきたそこに映る黒い姿の者…それでも雰囲気と姿でプリシスは理解する

動揺などもう簡単にしない…筈なのに…プリシスは体の振るえが止まらなかった

「嘘…」

動揺を完全に隠せずにプリシスは無人君から降りる

そしてその者に対して必死に訴えかけた

「どうして…ここに…?

どうしてこんな事…するの…?答えて…


アシュトンッ!!」






「レナ!!下がって!!」

クロードの一瞬の掛け声にレナは反応する前に…

「きゃあ!!」


ズァアアアンッ!!!


一撃でカルナス・ノヴァは地面にめり込んでい

「レナ…お姉ちゃん…」

シャルはその者の威圧感に足を震わせて動けずに涙をポロポロと零す

アーツがすぐさまシャルを抱えて下がり始める

気が付けば無人君が吹き飛ばされている事に気付く…

「なんでプか…ここの敵は…!常識外れすぎプ…!」

カルナス・ノヴァを落としたその者はクロードとつばぜり合いの後距離を取った

クロードは額に汗を滲ませる

ただただ…夢であって欲しいと願うばかり…

クロードはオーマを見つめた後

そっと志を胸に秘め…瞳を閉じた後

本気の戦闘の構えに入った

「ぅ…」

衝撃でカルナス・ノヴァの操縦キーに伏っしていたレナが乱れるモニターを見つめる

そこにいたのは黒い姿をした


「ディアス…」



レオンが呆然としている中

『レイア!ヴァルキリーがすぐ近くにいるぞッ!!』

レイアがハッとして一瞬の圧倒的な存在感を感じ

レオンに叫んだ

「レオンさん前です!!」

レオンが気が付いた頃には目の前に蒼い衝撃波が迫っている


ズァアアアアッ!!!!

ズバァッ!!


「いッ」

一瞬にして辺り一体を光に包み、羽が空中を舞っていた

レオンは斬撃を避けきれずに地面を転がり、 反転して血が滴れる右肩を押さえる

「お見事…よく死にませんでしたね」

レオンはギリッと歯を食いしばり、紋章を腕に刻み始めた


「ヴァルキリー…!」


コツコツ…

奥からゆっくりとこちらへ向かう歩く音…

その音と共に二人の黒い者は戦闘態勢を解除した

ヴァルキリーも道を開けてひざまずく


「まずはお話をしてから…制裁を下したいのですが…

少し先走りされては困ります」


蒼いマントをなびかせ、眼鏡をクイっと直し、ヴァルキリーの前で立ち止まる

「ヴァルキュリアよ…この者達は制裁に値すると思うか…?」

ヴァルキリーがひざまずく態勢で深く伏す

「はい…この世界では腕が立ち…正義の為にここまで赴いたようです」

その男はその場で高笑いした

「くっくっくっく…!ハッハッハッハ!」

クロードが黙っていられずにその男を睨みつけ叫んだ


「お前の本当の目的はなんだ…!

お前は…誰なんだ…!どこの惑星の…」


剣をその男にかざすとその男は呆れ顔で背を向けて歩き出し

そして振り返って大きく手を天に向けてニヤリと笑って見せる


「私…私の名は…

レザード・ヴァレス

この世界の新たなる創造主にして…

制裁を下す者です…」





※少々VPネタばれ入ります

プリシスが握りこぶしをつくって今までにない程に歯を食いしばる


「ほんっと意味分からない…!

ガブリエルもエディフィス・マザーも…!

ここまで傲慢じゃなかった…!

何が創造主よ!!」


やはりどこか聞き飽きたかのような表情でレザードは語り始めた

「まずはあなた方が制裁を受ける理由を聞かなくては納得のいく死が迎えられませんね…?」

言わせておけば…!とプリシスが言葉を零すが

あまりのレザードの余裕に恐怖を感じずにはいられなかった

クロードがオーマを下ろすとレザードと目を合わせる

レザードは悪い気はしなかったようで、黒い者達とヴァルキリーを下がらせた


「まずは…お伝えしておきましょう

一つ目は、私はこの世界の前の世界の住人だという事…

この世界と違うのは世界観と法則、神などの存在ぐらいですかね」


レオンが目を細めた

「頭おかしいの…?

ヴァルキリーっていうのは地球の神話で聞いた事があるけど…

おとぎ話に過ぎない…」

レザードは鼻で笑って腕を組む

「私がおかしいのは構わないのですがね…

私の世界の存在を拒否はしていただきたくない」

レオンはもっともな考えがあると見てレザードを見ているのだが…

やはりレザードへの警戒心が強まるのは確かであった

「もし信じるとして…どうしてこの世界に…?どうやって…?」

クロードからの質問にレザードは良い質問だと言わんばかりの笑みで答える


「そう、二つ目は…

私は前の世界に愛してやまない者がおりましてね…

それが…このヴァルキュリア…!」


ヴァルキリーが再び頭を下げた

レオンがどこか納得いかない部分を多く抱えながら

苛立ちを隠せないまま疑問を投げかける

「なんで前の世界の人がここに…?」

レザードはヴァルキリーを立ち上がらせ…手を取った

「この世界と前の世界は時間並行軸的にいうと同列…

ただその世界が新たに違う『世界』として成り立っただけ

神や人など関係なく意識、意思ある者が魂を持つこの世界で…

前の世界の絶対的に強い意志を持った神などだけが

この世界で魂として成り立てる…そして転生していたのですよ

まぁ…記憶などは引き継がれてはないと思いますがねぇ…」

プリシスがご立腹ながら腕を組んでレザードを睨みつける


「どうしてその世界でそのヴァルキリーの心を射止めなかったのさ!」


レザードは横にいるヴァルキリーを流し目で見るとニヤリと笑った

「あの世界では結局ヴァルキュリアは創造神…

ただの人間の私などとは敵わぬ恋という奴なのですよ…

ですから私は禁断の魔術に手を染め…

時空転移装置を使い歴史を変えその運命を変えようとしましたが…

誤作動で相当な年月を飛んでしまいました…

それでもヴァルキュリアの魂を見つけ

手中に治められたから今の私は満足していますよ…クックック…」

レオンも訳の分からない世界観を語られ

リヴァルを奪われたとなると目の前の勝手な物言いをするレザードを普通の眼差しで見れる筈がない

プリシスが苛立ちが限界になり損ねる中レザードをより睨み付けた


「聞いてる限りじゃ勝手な片思いの為に

勝手の限り尽くしてるようにしか聞こえないんだけど…!?

男なら一発勝負でしょ!駄目だったら諦めなよ!

その勝手な行いの中でなんで

私達の世界が文明崩壊されなくちゃいけないのさ!」


レザードが馬鹿にするかの様な表情で笑い

プリシスが爆発しそうな表情になるがレオンが押し沈める

クロードがゆっくりと前へ進んで行った


「この世界に来た事情は分かった…愛する人を手に入れたのに…

どうして世界を文明崩壊させようとする…!」


レザードは手元を光らせるとこの部屋全体の下に紋章が現れる

そこから全ての銀河を収縮させた様な物がホログラムで現れた

「どうして…銀河連邦すら未開拓の場所を知って…!」

シャルが眩い銀河が部屋中を覆い目を輝かせてしまっている

レイアもモニターごしのレナも圧巻だった


「そして三つ目…私はこの世界のこの惑星である物を見つけました…」


レザードが軽く手をひねってその物のホログラムのような物が現れる

モニターの様に上空で色々な数式、名前が浮かび上がった…

クロードが目を見開き、その物の名称を見つめる

「オーパーツ…!」

レナ、レオン、プリシスでさえその存在を知りえていた

「今の技術でさえ解読不能な物品…

そんな危険な物を…どうしたっていうんだ…」

レオンがそう呟く

レザードが頷き口元を歪める

「大変興味がそそられる物でしたよ

この世界では解読出来ないだけに過ぎない…

私はそのオーパーツの数千年の年月をかけ解読に成功しました…

私はこの世界では様々な法則を無視しているようでしてねぇ

年は取りませんよ…クック…

解読できてはオーパーツと呼べないのかもしれませんが…

オーパーツというに相応しい知能を私は知り得たんですよ…


そう…この世界の運命を…成り立ちを…」


全員が身を引いてしまった

レオンはハッタリと思いたいが…レザードが普通とは絶対に思えない…

クロードはオーマを握り締めながら体を振るわせる…

そしてレザードは語る…


「そして四つ目…最初から宇宙の文明崩壊を望んだ訳ではない…


私は前の世界しか知りえないながらも、この世界を手中に治めたと実感した…

そして偶然にもエディフィスにいた少女にヴァルキュリアの魂が宿っており…

実験材料にした後に何度も再生させ…準備を整わせた…」

怒りを押し静めていたレオンもリヴァルの過去に前に乗り出しかけた

「エディフィスに墜落した地球人が残した遺産である…

高度な人工知能を使いマザー・エディフィスを作り上げた…」

クロードは知ってはいた…

エディフィス付近の宇宙間で昔に地球人の探索隊が行方不明になった事を…

「文明崩壊も原因が地球人によるものという事なのか…」

そこにレザードがいた事で負の連鎖ができてしまった…

それを平然と語るレザードに恐怖を覚えてしまう…

「そのヴァルキュリアの魂を持つ少女を元にアクマを作り出し…

その魂が人に転生する度にアクマが時機に目覚めるという連鎖…

エディフィスという私の世界…『ハコニワ』の文明をマザーに命じ破壊させ続けた

私の愛するヴァルキュリアの分身…アクマは戦ってこそ美しさが引き立つ…

ましてや人をなんとも思わずに虐殺する姿など私の心をある意味締め付ける…

…私には宇宙を隔てた宇宙全ての神よりも…星の神のほうがしっくりきていたのですよ…

愛する者とこの世界の人間の醜さを…直接長年神として観賞して楽しむ事ができた…

循環する文明を肌で感じる事で色々な研究にも勤しむ事もできた…クク…


クックック…クハッハハハハ!!


……だが物足りなくなった…

私に星々の大海の人々全ての勢力で抵抗する人々を見たくなってしまったのだ…


考えるだけで滅ぼしがいがある…!!そう思いませんかねぇ!?」


プリシスはエディフィスで精一杯生きていた人たちの事を思い出した…

それを…こんな奴が…こんな…奴が…ッ!

その人々の思いをプリシスは胸にしまいながらレザード見やる

平然と星を循環させたレザード…

その笑う容姿はあまりにも恐ろしかった…


「いかれてるよ…この人…訳分かんないよ…!」


レオンもエディフィスの人々の気持ちを踏みにじられた事に怒りがこみ上げる

「まだマザー・エディフィスのほうが…星を考えていた…」

綺麗であったエディフィスが…レザードの手中にあると思うだけで

懸命に生きていた人達が報われない…レオンはそんな気持ちでいっぱいであった

クロードさえも胸にこみ上げる怒りや悔しさでオーマを握る手に血が滲む…

レナはモニターごしでありながら耳を手で覆い、目を閉じている

「娘のいない世界を崩壊させようとしたガブリエル…

星を思いながらも文明崩壊を行ったマザー・エディフィス…

でも…あの人だけは…許せない…」

レイアとシャルが呆然と立ったまま理解しとうと頑張っていた…

レザードがプリシス達の周りをゆっくり歩きながら語る


「そして五つ目…エディフィスなどとうに見捨てた私はミスを犯した…


マザーが破壊されたのは構いません…私は飽きていましたからね…

マザーに埋め込んでいたオーパーツをあなた達の仲間が持ち出したんですよ…

未開惑星と踏んでいた私のミスです」

クロードは思い当たりがある…

エルネストさんが確かマザーから取り出したオーパーツらしき物を…

他の未開惑星に持ち込んだって…

「私が恐れたのは他の者に対等になられてしまう事…

だがどうせ滅びる文明達なのだから私は気にしない事にした

すでにその時点で準備は済んでいたのですからねぇ…

そして私は数ヶ月前にここに舞い戻り…準備を整えたのです…」

そして一気にホログラムが動き出す

そのホログラムには…アポトロディウスや今までの作戦の詳細が書かれていた


「本当はあなた方のような強者を後に残したかったのですが…

弱者と一緒に死なれては楽しみが減るので…

勝手に死んでいたアクマの魂から得た記憶を元に…


最初に制裁を加えるのが…あなた方に決定したのですよ」


ようやく内容をつかみ出したクロード達は余計にレザードに敵対心を高める

エディフィスの文明崩壊がレザードのお遊戯としてしか聞き取れないからだ…

既にクロード達は何も言わない

シャルがレイアの服の裾を引っ張る

「何を言っているのかよく分からなかったよ…」

アーツも既に口を聞いていない…

レイアが口元を少し緩めながら答えた

「あの人は自分の勝手で…多くの人の命を奪おうとしているんだよ」

シャルもそれを聞いて確信した…レザードが倒すべき敵だと…

再びホログラムが動き出し、ネーデやエクスペル、エディフィスの状況、歴史が映し出される

「あなた方はネーデでの宇宙をかけた戦い…そしてエディフィスの文明崩壊…

二度も破壊をもくろむ者の陰謀を潰してきた…

実に面白い…まずここまで辿り着いた事に拍手を送りたいですがね…

送り込んだアクマの善と悪…そしてヴァン…アポトロディウス…

普通じゃ倒せるレベルではないのに…あなた方はやはり倒してしまった…

ですから…死んでしまったお仲間の…

ディアス・フラック、アシュトン・アンカース、双頭竜の魂を使って…

私の言う事を聞くだけの人形を作って差し上げました…

双頭竜は特別に前の世界の邪龍の力を元に強化させていただきましたよ…

外の方々は必死だろうに…


きっとお気に召すでしょう…クックック…」


プリシスが先程の黒いアシュトンを見つめる

本当に魂が入っているのか疑うアシュトンの瞳…

そしてプリシスを守って自らを犠牲にしたディアスが…

平然と私達と敵対している…

プリシスは気が動転し損ねていた

もう…言葉で言い表せない怒りがプリシスをレザードに向けられる


「アシュトンはッ!!ギョロとウルルンはッ!!

命をかけて星を守ったのに…!!

ディアスは身を犠牲にしたのにッ!!

なんで安らかに眠らせてあげないのさッ!!

どうして皆の思いを踏みにじるような事をッッ!!!」


プリシスはアシュトンが目の前にいる事に怒りしか覚えなかった…

そんなやり遂げた筈のアシュトンの魂が報われないでいる…

レザードにプリシスが一歩踏み出した時、目の前にはアシュトンが既に双剣を構えていた

「ちょッ…アシュト…」

ズバァッ!!

「きゃあああ!!」

服の繊維が硬質に作ってはいるものの…

アシュトンの剣術と変わらない動きとテクニック…

プリシスの胸から肩にかけクロスに切り裂かれていた…

血しぶきをあげ…プリシスは床に膝をつく…

「あぁぁ…」

レオンがあまりの急な出来事にプリシスにかけよろうとした瞬間…

ズンッ

「プリシスッ……うッ」

背中に熱いものを感じた

レオンの背中を貫通するヴァルキリーの刀剣…

レオンは目を見開いてヴァルキリーの名を憎しみを込めて呼ぶ


「ヴァルキリー!!リヴァルをッ!!!ぐふ…かえ…せ…!」



「ディアスをゆっくりエクスペルで休ませてあげよう…クロード…」

動揺を隠せないレナながらカルナス・ノヴァがゆっくりと立ち上がる

「あぁ…」

クロードはオーマを構え、変わらない威圧のディアスに目を細めた



ブゥウウウウウン


そしてレイアとシャル、アーツが気が付く頃には

この広間には自分達三人とレザードしかいなくなっていた

ゆっくりとレザードが歩み寄る

「本当は説明などせずに消して差し上げたかった…

だが私はわざわざ相手を翻弄し…

今まで積み上げてきたプライドを…ズタズタにしたかった…クク…

それでも抗う強者…ワクワクしますね…

だから怒りや憎しみ…悲しみ…悔しさでいっぱいにして差し上げたかったのですよ…」

レイアがレザードの前に踊り出て、今までにない凝視でレザードを睨み付けた

「嘘だったんですか…!そんな事をして何が楽しいんですか!」

レザードはニヤリと笑った


「全て事実ですよ

楽しい?えぇ…そうですね

それでこそ引き立つのが彼らの行った幻の世界…

彼らは十分に負のオーラでいっぱいだ…故に…

帰ってきませんよ…クフフ…アッハッハッハッハッ!!!」






*こめんと*


レザードは予想できていた人もいるかもしれません

どこかでヴァンが使った王呼の秘法はVPですからね…

というかブラッド・ヴェイン(苦笑

分からない人でもある程度分かるようには配慮したつもりです(つもり

スターオーシャンオンリーを考えていました

それでもガブリエル、マザーの様な陰謀、考えの上をいく人…故に変た(ry

クロード達が何を言おうと意思を変えない身勝手さ…いや…これはもう…レザードかと

話に面白みと世界観を広める為にも…そして管理人北欧神話大好きです!(なんだそりゃ…

という事でこの世界観…この神の制裁の意を長々と説明するレザード…

時を経て余計変た(ry

長話と嫌味な言い方はレザードの陰謀です(笑

これでもレザードには簡単に説明をしてもらいました

ご理解いただけましたでしょうか?

とにかく

『レザードが身勝手で星々の大海故に宇宙全体のの文明崩壊するのに人々がどう抗うか見たい』という事…

神=レザード?の制裁?

いいえ…このSOSOGはそんな生ぬるくありません☆

VP拒否で他のEDも考えていたのですが…

まったりEDもいいですね〜

世界観が大きくなればなるほど頭が痛くなる管理人☆頑張ります!

挿絵塗ってて楽しくて少し時間とってしまいました(苦笑


果たして幻の世界とは…?

レイア達の運命やいかに…


こうご期待!!!





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