すたーおーしゃん 番外編








---ラクール城下町 民宿---



「で…?」

アシュトンは最近の戦闘や背中の重みに耐えかねて、ベットで寝転がっていた

もちろんうつ伏せで

「だーかーらー!一緒に手伝ってって!言ってるの!クロードとレナのー!」

疲れも微塵も感じさせない悪戯な笑顔と、仕草

アシュトンはそっちのけで起き上がり窓を見つめていた

「んー僕らが手を出す必要はないと思うけど…あの二人なら大丈夫だよ」

はぁ?とでも言いたそうな表情でアシュトンを睨み付け、腕を組んで頬を膨らました

「んぁー!違うのよ!レナを試すのよ!クロードと本当にお似合いか!」

お似合いだと思うけど

そんなことを口に出せない自分にため息を付き

アシュトンはよろめきながらも立ち上がって、プリシスを見つめた

「それをやれば満足する?」

プリシスはうんうんと頷きながら部屋をかけていく

アシュトンは気だるそうに笑みを浮かべながら、着いて行った

「若いっていいですわね」

セリーヌが一言呟いた気がするが、アシュトンは気にせずその場を後にした





---ラクール城下町---



「え?レナに?」

クロードは少し驚いた表情でプリシスを見つめた

「そうそう、クロードがどこから来たかは分からないけど、帰るって言ってみるの!」

アシュトンは空を見上げながら横目で二人を見ている

プリシスがクロードの手を掴んで目を輝かせた

「レナの反応見てみたくない?!」

強引に言っているという感じがするが、クロードは少し笑みを浮かべている

「うん、タイミングを見つけてやってみるよ」

アシュトンはさっきからなんだかよろしくない表情を浮かべている

プリシスはにひにひと笑いながらアシュトンのマントを引っ張ってクロードの前から遠ざかった

「なーにつまらない顔してるのよー」

アシュトンは別にと呟き、目を背ける

プリシスは俯いて、そのままマントを引っ張って壁に隠れた

「…ほら、クロードとレナ来たよ」

少し顔に笑顔がなくなっているプリシスを見て、アシュトンは笑みを浮かべた

「うん」

プリシスも一緒に笑みを浮かべると、指をパチンと鳴らした

それを合図に青い長髪の男がクロード達に立ちはだかった



「え!?あれディアスじゃ!?」

アシュトンが見る限りディアスであった

「そう!焼き鳥5本で交渉が成立したのよ!

そして、ばれないように仮面をつけてもらったわ!

そしてレナの前で盗賊にやられるクロード!どうする!レナ!」

自身満々でプリシスが言い放つがあまりにもディアスが惨めであった

「でぃ、ディアス!なんであなたが!」

即レナにばれ、クロードにばれ、ディアスはなにくそ構わず呟いた

「よくも妹を!!(素

許さん!勝負しろ!」

プリシスは無言でアームを取り出してディアスを噴水に分投げた

「な、なんだったのかしら…」

レナは首を傾げているが、クロードは壁を見つめてため息をついていた

「きっとなんでもないよ…」

レナはそんなクロードを見て表情を曇らしていた






「僕・・・帰るんだ。地球に。」


「あぁ…本当に言っちゃった…」

プリシスはクロードとレナのやりとりを見ながら顔をひょこりと出していた

「さっきまでカンペ出してたじゃないか…」

アシュトンは顔を出さずに壁にもたれかかっていた

「……」

プリシスは黙ったままやり取りを見ていたが、すぐに顔を引っ込めて

アシュトンの横に膝を抱えて座り込んだ

「……あー本当…私馬鹿だなぁ…かなわないや」

アシュトンはただ、プリシスが立ち上がろうとするまで

そこで黙って一緒に座り込んでいた







*こめんと*


番外編ということで

んー

まぁ

もっと笑いとりたかったilliorzilli




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